ドラゴンは若年期の肉体の成長速度が遅く、五年かけて一歳分成長する感じだ。
ほぼ人間と同じように成人するエルフ族と違って、大人になるまでに相当な時間がかかるため、俺は生まれた子供がドラゴンだった場合は、彼らが成人するまではちょっと寿命が持たない可能性が高い。
まだ飄々と生きてるハリー爺さんの姿を見るに、ポルカにいれば 100 歳ぐらいまでならなんとか頑張れると思うんだけど、それ以上はどうだろうなあ。
まあ成人まで持てばいいのか、それ以上はどうなのか、と言われると際限がなくなるけど。
だからといって聖獣みたいに死なない何かになりたいかというと、それもどうかなーとも思う。
まあ、できるだけ常識的な範囲で長生きはしたい。霊泉のおかげで肉体そのものは我ながら 40 代とは思えないほど不調がない(ポルカに住んでない元クロスボウ隊の友人たちはたまに会うとかなり老け込んで見える)ので、あとは危険に近づきさえしなければ三桁はいけると思いたい。
で。
シルバードラゴンの少女ソリスちゃんは、見た感じまだ 10 歳かそこら。
出会ってから 10 年以上は経っているので、計算するに 2 歳程度は成長したのだろう。よく会うからあまり変わってるように見えないけれど。
元々ドラゴンは肉体の成長が遅いが知能面での成熟は他の種族並みかそれ以上に早く、精神的にはもうすっかり落ち着いている。そのため見た目より大人びた態度で、それもまたちょっと不思議な感じではある。
それはともかく。
最近、というかフレナに手を付けてしまったことを知ってから、ソリスちゃんの圧が凄い。
「主様。……フレナ様と子作りしておられるそうですね」
「こ、子作りじゃないぞ。子供はできないように注意してるぞ」
「それはお好きになさっていいと思いますがそれよりも」
「そこ雑に流すの!?」
とても大事な問題だ。
いやそもそも実の娘とセックスするなよという話であり、避妊は厳重に気を付けているというのがなんの免罪になるのかというとまあ、その、すみません。
「それなら私もそろそろ子作りに使えると思いませんか」
「…………」
言い方。
「いえ、私は別に最初から構わなかったのですけど。フレナ様と子作りできるなら、私の体も充分使える範囲に入ったと思います」
「なんか勘違いがある気がするけど、俺は子供をとにかく増やしたいみたいな行動原理で生きてるわけじゃないからね?」
「? つまり子供を授けないで快楽を貪りたいだけということですか?」
「なあその言い方どうにかならない?」
「私が見るに、子供を作ることを忌避している方はヴェイパーにはほぼいないと思うのですが……主様が子作りは避けて女を楽しみたいとお考えなら、彼女らが心得違いしているということでしょうか」
「いやデキてもいい相手というのはいるよ、うん。子作りは一律に悪いというつもりはない」
「……私は駄目というのは何故でしょう? 竜はこの歳でも孕むことはできますよ?」
「駄目と言っているわけではなくね……いや『子作りに使う』とかそういう言い方を何とかして欲しいだけなんだ。誰でもいいから俺の子孫を一人でも多く増やせ! って言っているみたいな印象じゃん」
「?」
なんでそんな訝しげな顔するのソリスちゃん。
上を見上げて、首をかしげて、口をへの字にして。
「ええと」
「……」
「その」
「……」
「……私の性器もセックスに使えるし子供も当然作れます、と言うと違和感減りますか?」
「惜しい。というかなんでそんな道具みたいに使う前提なんだ」
「竜は乗り手の道具ですよ?」
あー。
そっかー……そういやクリスタル・パレスってその辺のなんかこう、価値観の温度差がマイアたちとかライラより強いよなー。
「戦力であれ雌としてであれ、お役に立つことこそ竜の喜びです。もちろん子を成すことも含めて」
「……そういやそうかー……」
最近はドラゴンの子たちともあんまりそういうギャップで困ること少なくなってたからだいぶ理解してるつもりでいたけど、ドラゴン側が合わせてくれてたんだなーと実感する。
クリスタル・パレスに応援呼ぶとほぼ毎回来るからよく会うとはいえ、ソリスちゃんはそのへんはまだ疎かったんだなー。
「あっ、それとも、私の顔や体型によほどお好みではない部分があるから、なかなか使うという発想にならないのでしょうか。あっ、髪型とか?」
ソリスちゃんは今は二本お下げだが、それをほどいて雌奴隷に比較的多いポニーテールにしようとする。
それは特に俺が好んでやらせてるわけではない。嫌いではないけど。
「いや、別にそういうのではないんだ。いいんだ」
とりあえずソリスちゃんにはいったんその場は収めてもらって。
ヴェイパー・パレスでも、誰にこの件の相談をしていいのかわからない。
誰に話しても絶対「変に遠慮しないで適当に抱いておけば?」としか言われない気がする。
いや実の娘さえ手を付けたんだからもう怖いものないだろ、というのはそうなんだけど、でもほら。
何か言い訳くらいさせてほしいわけです。
というわけで渋い顔をしつつ、まるで警戒心皆無で全裸娘たちがキャッキャしているいつもの我が家をぐるぐると回り、思い余ってコルティに相談。
「変に遠慮しないで適当に抱いておけば?」
「一字一句予想と違わないこと言いやがって!」
「誰でも言うでしょそんなの……自分が築いたエロ御殿ちゃんと見回しなさいよ。今さらちょっと幼いぐらいで何が嫌なの?」
「そうは言うけどさあ。……なんで誰も止めてくれようとしないんだ。どう見たって普通逆じゃん。もっと常識を弁えろって言われる案件のはずじゃん」
「こんな全員丸出しエロパラダイスとか作って住んでる奴がなんで常識諭して欲しがるのよ。しかも常識が必要な側の子じゃないでしょ。なんなら私たちみたいに黒首輪つけてやっても喜ぶでしょ、クリスタル出身の銀竜なんて」
「一応だけど黒首輪ってそういう枠じゃないからね? お前らに特殊な事情があるから設定してる枠だからね?」
「別に忘れてないわよ。それでさえあいつら羨んでるでしょっていうだけの話。竜としての奉仕禁止とか言われてもアンタの首輪ってだけで羨ましがるのよ実際」
「……ちょっとクリスタルのドラゴン女子たち、前のめり過ぎないかそれ」
「それにアンタ、自分が人間族だってことちゃんと理解してる? あと百年ぐらいしかないでしょ? できるだけ早く長くアンタに奉仕したいのよ、せっかくなら。幼いとかいうの本当にアンタの感覚の問題でしかないからね」
「あと百年も生きたら多分人間としては世界記録かな……いけて 60 年か 70 年くらいだと思う……」
「時間ないの自覚してるならなおさらグダグダ言うな。あと姉さんだけじゃなくアタシやシャリオもちゃんと孕ませなさい。裸を毎日眺めるだけ眺めて孕ませないとか雌に対する冒涜でしょ」
70 年くらいあっても「時間ない」って認識なんだねドラゴン的には……まあ千年生きるんだからそういうもんなんだろうけど。
ちなみに黒首輪の中ではレイラだけちょっと前に俺の子を出産しました。そして最近我が子に授乳しながら騎乗位というアレなプレイを好んでいます。
それをコルティとシャリオは自分もやりたがっている。……絶対教育に悪いからやらない方がいいと思うんだけど。
「アンタが十年揉んだおかげでようやく姉さんたちと同じくらいおっぱい大きくなったんだし、あとは孕ませたらアンタとしては完璧でしょ?」
「何が完璧なんだ……」
「寝取りプレイ ♪」
「お前ちゃんとライナーに忠誠心あるんだよね? ある前提でここで生活してるんだよね?」
「竜としてはね。雌としては見向きもしなかったの割と恨んでるから ♪」
そういう迂遠な復讐はどうかと思う。孕ますけど。
それからしばらく悩んだりそれとなく身の回りの雌奴隷に相談したり(外部の人に相談するのはさすがに俺でも勇気が出なかった)したものの、結局どうにも言い訳が出てこなかったので諦めた。
そしてクリスタル・パレスに行き、ソリスちゃんに宣言する。
「誰からも反対意見出なかったので君を犯す」
「はい ♪」
わー、と俺の周囲に集まっていた全裸ドラゴン女性たちが拍手する。完全にお祝いムード。
いや、別に頼んでるわけじゃないんだけど、最近は俺が訪問すると挨拶より前に女性全員裸になって歓迎するのが作法みたいになっているのだった。
男達はもちろん脱がないので異様な雰囲気なんだけど、事実上の指導者であるガラム翁がそれでいこうと言っているので誰も逆らえない様子。なんかヴェイパー・パレスやミスティ・パレスに対抗しているらしい。
服飾文化も見事な村なので、ちょっと勿体なくはある。
でもすみません、美女たちのおっぱいは正直いつでも見たいです。ありがたいです。
「それでは宴ですな」
「寝床を用意しますのでしばしお待ちを」
幼い娘が犯される、という宣言なのに、その周りで宴会を始めようとするガラム翁と女性たち。
「……全員観覧するつもりかー」
「わ、私は構いません、主様 ♪」
「一応エマは最初の時は家の中で二人きりでやったんだけどな……」
「わ、忘れて下さい」
今日クリスタル・パレスへの送迎として一緒に来たエマが、赤面しつつ気まずそうな顔をする。
……結局ヤる前に泣いちゃって初体験失敗だったから恥ずかしいのか。
あとソリスちゃん、普通に主様とか言ってるけど契約はまだしてない。
……結局近いうちにするだろうけど。ヤるだけヤって契約しないという流れもちょっとないし。
ああ、なんか俺、エレニアの件からこっち流され過ぎている気がする。
「ええと……」
とりあえずこの場はどうしたものかと思っていると、裸の女性たちがちょっと大きめのベッドを村の倉庫から引っ張り出してきて、その場に設える。
「ふう。どうぞ」
「ありがとう」
「どういたしまして……んっ ♪」
運んできてくれた女性たちにおっぱい揉みとキスをして、しばらくしてからこれはヴェイパー・パレスの方の作法だったな、と反省する。
あっちでせっせと働いているオニキスメイドとか入り浸ってるドラゴン娘とかは、俺からの礼はこういう形で受け取りたがるのだった。
孕ませセックスが完全に日常の挨拶みたいになっている倫理崩壊ハーレムの作法を、よそでよその女性にやるのはよくないよね。
でも誰も気にしていない。
「ソリスの前にその娘らで景気づけをしますかな」
ガラム翁なんか逆に気を利かせようとしている。
いや違うんですこれはごく普通のねぎらいのスキンシップで。
……口に出したらさらにダメな感じになるな。
「そ、それはいけませんっ! せっかく私に恵んで下さる気になられたのですから、順番を守って!」
ソリスちゃんは焦って彼女らを押し戻す。
うん。他のドラゴン娘たちにも言えることだけど、身内相手には何というか年相応みたいな反応するよね、大人びた子でも。
微笑ましくて良い。
……まあそういう子に、今から家族親戚の目の前で犯して中出しするんだけど。
「欲しがりな子だ」
俺はソリスちゃんのお尻をぎゅっと掴んで囁く。もちろんソリスちゃんも他の女性同様、俺を迎える時点で一枚も服を着ていない。
このパレスで今、服を着ている女性は逆にエマだけだ。
「……っ、はい……♪」
「ベッドに寝て、股を開いて」
「……お、お願いします……♪」
生尻を揉む指の動きから欲情を伝播させられ、あっというまに恍惚の表情を浮かべて俺の導きに素直に従うドラゴン美少女。
エマと初体験失敗した頃はこんな指技も、もちろんそれ以外のテクもろくになかったからね。ちょっと申し訳なかった。
「……いい子だ」
「……や、やっと……やっとなんです……それこそ本当は、あなたがこのパレスと誼を結んだその頃から、抱いていただこうと、心を決めて……っ ♪」
「それはすまなかった」
「たくさん……たくさん、使って下さい、毎日何回でも……っ ♪ 孕んでも、やや子を産むその日にも……っ ♪」
「焦らない焦らない」
「き、きっと、同じ趣向は他のものでは楽しめないと思います……幼竜の腹を膨らませてなお搾精に使うの、きっと楽しいと……っ ♪」
「どうどう」
めちゃくちゃアピールが強い。
いや、確かにそんなの他の種族では危なっかしくて故意には楽しめないけどさ。
俺はそんなに倒錯はしてないし、ドラゴンは他にもせっせと種付けしてるのに孕んだのは数人なので、変な焦り方はしないでほしい。
子供は授かりもの。エッチは焦らず楽しむものだ。若いうちにボテ腹セックスをしたい、なんて変な目標に向かって思いつめるのはよそうね。
宴の準備が進む中で、少女は村中の誰からも見える場所で、男の手に性器の奥底まで委ねて体を開いている。
その姿を見つめる中には彼女の父母や兄姉、あるいは幼馴染などもいるのだろう。
しかし、それはもう彼女を羞恥に沈め、逃げ出させる事実ではない。
俺が通いつめ、歓待を受け続けた十数年。そしてソリスちゃんが奉仕を望み続けた同じ年月の間に、それはもう恥ずべき秘め事ではなく、パレスの誰にも誇れる光栄となっている。
……改めて俺、いろんな場所をおかしくしてるなぁ、と少しだけ反省して、愛撫を再開。いたいけな少女を屋外で存分に鳴かせる。
ひとしきりの愛撫で、ソリスちゃんのきめ細かな傷ひとつない裸体はすっかり汗ばんで上気。
ドラゴン娘は痛みに極度に強いので、いきなり突っ込んでもまあそれはそれで我慢できてしまうとは思うけど。
そういう痛々しいキツさを楽しむ趣味はあまりない。
「それじゃあ、ソリスちゃん。……望み通り、使うよ」
「……はい……お待ちして、ました……♪」
夢を見るように。
少女は、自分を性欲処理の道具として使う男を待ち望む。
その感性は人間族には到底わからないものではあるけれど、しかし彼女たちにとっては当然の話。
これからの数十年。もしかしたら頑張ったら百年。いや無理かな。
俺は、その謙虚で貪欲な思慕に応え続けることを、肉棒で誓う。
まるで侵入に慣れていない、しかし侵入されることを渇望していた小さな膣に、満を持して雄の肉欲をねじ込んでいく。
「っ……ん、ううっ……♪」
「頑張れ……可愛いぞ、ソリスちゃん」
「ソリス、と……♪」
「ん?」
「呼び捨てにして、ください……っ ♪ 私は、今日から……このおちんちんに奉仕する、気持ちよくするだけの……道具なのですからっ……♪」
「…………」
完全に性癖だよね、これ。道具扱いにゾクゾクしちゃってるあれだよね。
今ここでちんこ突っ込んだまま諭すこともできるけど、それもあまりにも腰が折れるし響かないだろうし、どうかなあ……としばらく悩んで。
……スルー。
「わかった。ソリス」
「♪」
「俺のチンポに、今日からずっと奉仕しろ」
「……はいっ……誓いますっ ♪」
ギュウッと、開通したての膣でちんこを抱き締めて忠誠を誓うソリスちゃん。
娘と同じくらい……いや、娘より幼い姿の少女が。
これから一生、俺のちんこを愛すると、一族の前で宣言する。
その事実にゾクゾクさせられているのは、正直のところこっちも同じ。
我慢が出来たのはそこまでだった。
俺はタガが外れたように腰を振りたくり始める。
自分より二回り以上も小さな少女を上から抱きしめて、その細く儚い腰に、人が変わったような激しさで腰を叩きつける。
ベッドが軋む。ギシギシと音を立てる。
互いの性器がジュボジュボと下品な音を立て、今日が初体験の少女は苦痛とも戸惑いとも快楽ともつかない喘ぎ声を上げながら、されるがままに翻弄され、それを小さな村の住人たちは横目にしながら宴会の体裁を整える。
女たちは犯され孕まされる彼女を羨み、自分もあわよくばと愛液を滲ませる。
男たちはどう思いながら、そんな間男のような俺の横暴を眺めているのだろう。あえては確かめる勇気もないけど。
……ソリスを抱き締めながらちらりと視線を走らせると、エマの兄レイは満足そうにこちらを眺め、俺の視線に目ざとく気付くと頷きを返してきた。
ここまでやっていいのかな、と内心不安な俺を察して「あなたはそれでいいのです」とでもいったところか。
ライダーの名誉はドラゴンの誇り。優れた力も見目麗しい身体も、あらゆる形でライダーの役に立つのがドラゴンの幸福。
彼らの価値観は複雑なようでシンプルだ。
わかっているつもりではあったけれど、改めて。
……シンプル過ぎる価値観って、逆に難しいよなあ。
「ソリス……孕ますぞ……!」
「あっ、んっ、ぅっ、……あ、はひっ、くださひっ……わたしにっ……いっぱいいっ ♪」
とっくに体が思うようになっていないソリスの膣を好き勝手に使い、犯し尽くして、射精。
ドビュルルルルルッ、ドヒュルルルルル、ドクッ、ドクッ、ドクッ……トク、トク、トク……ッ。
相変わらず量が多すぎる精液を初々しい膣に吐きつくし、ブチュブチュと下品な音を出して溢れさせて、ソリスの初体験を締めくくる。
抱き絞め合い、吐息を交換し合い……やがてキスもちゅっちゅと重ねて、見つめ合い。
「さあ、宴を楽しんで下され、偉大なる乗り手よ!」
「いやもうちょっと余韻楽しませて?」
「いやいや、ソリスだけではない、他の女たちもあなたとの子作りを心底望んでおりますじゃ。竜の里ならではの最高の女体尽くし、まだこれからですぞ!」
「ガラムさんちょっと落ち着こう。ヴェイパーとかミスティに変な対抗心燃やすのやめよう?」
「ばかりではない。砂漠のなんとやらという街も偉大なる乗り手の心を掴んで離さぬ様子。しかし我がパレス一同の本気であるならば決して見劣るまいと」
「全世界のエロ拠点に勝とうとしてるの!?」
誰かこの爺さん止めて。
他の雌奴隷たちの承認を受け、ソリスが正式に首輪をつけたのはそれから一か月後。
とても幸せそうだったので、完全に変な方に舵を切ってしまったクリスタル・パレスのことはしばらく考えないことにした。