ネイアの娘であるフレナはヤンチャが過ぎるところはあるものの、決して淫乱な子ではない。と思う。
ネイア自身もセックスへの抵抗はすっかりなくなっているものの、自分から求めるタイプではない。子供への「性の布教」なんかするはずもない。
いやそもそもそんなの普通はしないだろうと思うが、うちではしばしばある。だってほら母親である雌奴隷たちが全裸パレスで楽しく生活してしまってるんだもの。子供たちもそこで物心つくくらいまで生活するとなると、やはり異性の体とセックスに全く興味を持たずにはいられない。
まあ今さら目隠しするのもアレだし、猫獣人コロニーやミスティ・パレスを例に取るまでもなく、性や裸に解放的な文化を持つ世界というのは世の中にないものでもない。
何事もちゃんと知識を持った上で選択肢を与えればいい、という長命種のみなさんの知恵も参考にしつつ、子供たちには、早い段階から「うちが特殊な家族であること」と、性のあれこれについて包み隠さず教える方針にはしている。
まあそれで平均的な倫理観が育つかというとちょっと自信はないが、そういうのは元々社会階級や国によって違うものだ、と種族も階級も国際色も豊かな雌奴隷たちが言うので、そういうものと思うことにした。
でも娘に過剰にセックスの快楽について語るのはいかんのではないかな。いや、なんで恥ずかしげもなく全裸待機してまでパパのちんちんずぼずぼされたがるの? というのに充分な答えを用意するのも大事だとは思いますが。
あと教えるにしてもしっかりと「大人になってから」と念を押すべきだと思う。コスモス本舗のマルチェとかうちのエレニアとかは特殊例というか。
……え、昔の砂漠南では 12 歳になったら嫁入りできたから OK? 今でもエルフ領の一部では現行制度?
よ、よそはよそ。うちはうち。
……エレニアという実例がいるので「うちはうち」が藪蛇?
ああもう。
とにかく最近、フレナが妙に構ってもらいたがる。性的な形で。
「エレはもうどうしようもないけど、フレナは諦めさせたいよなあ。あんな可愛いんだからもうちょっと大人になれば絶対モテるし……モテる……くっ」
「何で悔しそうにしてるんですか……」
「あんな可愛い娘にそこらの男がヘラヘラと話しかけているのを想像するのが……それに満更でもない娘を想像することが父親にとってどれほどの試練か……!!」
「……あはは」
返答に困るので愛想笑い、と言った感じのネイア。
今は町で鍛冶仕事の納品帰り。
人口増に伴い、いくつも鍛冶屋が開業しているポルカにおいて、相変わらず俺へ普通の仕事は少ないけど、ちょっとはある。
まあ腕がどうというより、他のアクセスしやすい店が忙しい時に「ウチでやれるよ!」とアピールしてようやく依頼貰える感じだけど。
経営任されてる宿屋のカウンター近くに「スマイソン武具店 よろず鍛冶請け負います」って書いた板置いてるんだけどなあ。みんなよほどじゃないとあえて頼もうと思わないらしい。
ジャンヌも相変わらず手伝ってくれるし、品質は確かなんだけど。下手によろずなんて言ってるのが良くないのだろうか。
……俺が忙しいとエッチの回数が減るからって、雌奴隷たちが遠回しに依頼を邪魔してたりしないだろうな?
「そんなに惜しいならフレナも抱いちゃっていいんじゃないかと思うんですが」
「そんな雑に諦めるなよネイア。子供には安心して眠れる場所が必要なんだ。それを守ってくれるはずの親が欲望を向けてきたらどこにも隠れることが出来ないだろ」
「そうなんでしょうか……私、抱かれている時が一番安心して眠れるたちなので、あまりわからなくて」
「……特殊例だったねお前も」
そもそも一般的な意味での親というものを持てず、ハードすぎる青春を送ってしまったネイアに訴えても共感してくれない話だった。
というか、どんなフカフカで静かな場所で寝るより、俺にめちゃくちゃ中出しされたままハメっぱなしで寝るのが一番安眠できるというのは、冷静に見て特殊性癖と言えるかもしれない。
「でも、フレナも頭の悪い子ではないですし……本当に嫌なことはなんとしてでもやらない子ですから、ただのエレちゃんへの対抗心ばかりでもないと思うんです」
「単に恋愛を知らないだけじゃないかなあ」
「それを言うとそこそこ多数が引っかかると思うんですよね……私もちゃんと恋愛してからエッチしたのかというと怪しいですし」
「……うん。ごめん」
ほっといたら勝手に華々しく死にそうなので強引にいきました。はい。
それに雌奴隷の中には、確かに恋愛ではなくエッチが先にある子も結構いる。猫獣人組なんて明らかに性欲、繁殖先行が多いし。
それがないからいかんと言うとまた色々身動きができなくなってしまう。困った。
「ただ甘えたいだけならそう言ってほしいんだよなあ。それが言えないから、エレと同じことで対抗するフリして構ってもらおうとしてるんじゃないか……って思うんだけど」
「どうなんでしょうねえ。寂しがりなのは間違いないですけど」
ふわりと笑うネイア。
可愛らしい。エルフ系の常で、彼女も出会った時からほとんど老けていない。
違いと言えば今はお腹が大きいくらいか。
「私としては、しばらくはフレナにばかりも構えないので、次の子が乳離れするくらいまでは本当にお父さんに夢中でいてくれると助かるんですけど」
「父親に預けるという発想は悪くないけど容認すべきラインがおかしくないかな!?」
「……まあ、あれですよ。セレンさんじゃないですけど……私の娘ですし」
視線を逸らして。
「……あなたが好きなのもエッチが好きなのも、まあ……血なのかなって」
「それ恋愛結婚した夫婦がだいたい近親相姦することになる危険な理論だからな!?」
◇◇◇
まあ、その。
根本的なところは「一人の男を独占しない」というハーレムな倫理観がまかり通ってしまっていることに起因するわけで。
そこを飲んだうえでさらに家族の一線を踏み越えた例が出てしまうと、次は自分も、という話への拒絶がどうしても難しくなる。
だって俺はもちろん美しく育っている娘たちはみんな大好きなのだ。性的な意味抜きで。
向こうから飛び込んでこられたら突き放せない。
これがちゃんとした夫婦なら「俺はママ一筋だから」という強固な防御があるはずなのだ。俺にはそれが全然ないので、愛する娘に熱愛されてしまうと振り切るための一手が足りない。エレニアの侵入を許してしまったからには、なおさら。
「そ、それでも、こんな歳の女の子に手を出すのは……」
「もうアタシよりでかいだよ」
「ジャンヌは座ってて?」
ジャンヌとかアイリーナとかソリスちゃんとが出てくるとだいたい小さい子も射程内になってしまうので、そういう意味でも防御が脆い。
「これぐらいの背丈になったら、妊娠にさえ気を付けたら無茶でもないって、コスモスママも笑ってくれたから……♪」
「あの人は……っ!」
ヴェイパー・パレス、温泉エリア。
結局、寝転んだ俺の上で細い脚を広げて跨ぎ、小さな陰唇を自ら広げるフレナを突き放しきれない。
「父さんだって、せっかくなら娘の初めては自分のものにしたいでしょ……? 知ってるよ、そういうの……♪」
「そ、それは普通は駄目なやつだ」
「……じゃあ適当にその辺の棒突っ込んでみてもいい?」
「駄目に決まってるだろ!?」
「グランジの適当な男の子にハメさせるのは?」
「想像するだけで死ぬ」
卑怯だぞ、その誘導尋問は。父親がヨシって言うわけないだろ。言うわけないだろ。
確かエレニアにも似たようなこと言われた気がするけど誰か入れ知恵したのか。
……しそうな奴の心当たりが多すぎる。
「じゃあ父さんが入れるしかないよね……♪」
「普通はパパの希望にそこまで配慮しない!」
いや娘に入れたいとかじゃなくてさ。安易な道具で雑に娘が処女散らしたり、顔も知らない男に散らされたりは絶対嫌だ、いや知ってる奴でもなお嫌だ、というどうしようもない感情はどうしようもないからどうしようもないのであって。
「これは父さんの希望じゃなくて、私の希望……両想いってだけ ♪」
「うぐぐ」
ゆっくりと腰を落としてくるフレナ。
まだ少女の面影濃いネイアとよく似た顔には、緊張と興奮が入り混じったギリギリ限界のテンションが見て取れる。
言葉だけ聞いてると淫靡だが、彼女なりに何度も逡巡し、決心し、後戻りしないよう自分を追い詰める何かがあったのだろう。
そして温泉エリアに数人いる雌奴隷やその他の女性たちは、そんな彼女の暴挙を微笑ましく見ている。
いや止めよう? 父親と娘がセックスしようとしてるんだよ? 父親とセックスは普通無理でしょ?
「そ、そんなにエレの真似しなくたっていいじゃないか……!」
「……真似させてよ」
ぽつり、とフレナは呟く。
ちょっとテンションが違ったのでビクッと怯える俺。
何かに触れてしまった感じ。
これでもたくさんの女の子と色々な付き合いをしてきた俺だ。波が来る予兆みたいなものはわかるようになっている。
果たして、フレナは。
「真似、させてよっ……!! 母さんとかエレニアみたいに抱きしめて、全力で愛して、可愛がって……そういうの、なんで私は駄目なの!?」
「だから、そういうのは父親はさ……」
「父さんにされたいの! 父さんに気持ちよくしてほしいし、気持ちよくなってほしいしっ……エレニアがいいなら私だっていいじゃんっ! 母さんみたいに疲れきるまでたくさん抱きしめ合って、気持ちよくしあって……幸せになりたいって、なんで駄目なの!? 他の奴なんか気持ちよくしたくないもん!」
「あ、あー……」
いかん、本当に反論できないぞ。
娘が思い切り自分を想ってくれている。理解した上で自分だけに体の全てを許そうとしてくれている。
それだけで胸いっぱいだし、またもや具体例に何も言えない。
これは子作りの行為で……なんて言うのも、しっかり避妊をした上でというなら、無駄なことに過ぎない。実際エレニアにはそれで許しているんだし。
「いいよね……?」
「……うう」
「いいよね?」
「……は、はい」
負ける。
娘の迫力に負け、腰を落としてくるその膣内に、父のちんこを侵入させることに同意してしまう。
本当に可愛いのだ。じゃじゃ馬だけど、誰よりも困らせてくれるけど、それでも俺とネイアの宝物。
そんな娘が、母のように義姉のように、自分の女体で父を感じ、感じさせようと気持ちを向けてくれる。
この背徳はエレニアに続いて二度目だが、入る瞬間の……突き破る瞬間の破滅感、絶望と背中合わせのような痛快感は決して慣れることはない。
ああ。
まずい、やっぱり……同じだ。
こんなに愛と背徳を感じてしまっていると、俺はすこぶる弱い。
「父さんっ……♪ ほら、もっと入るんでしょ……ここまで来たらっ……父さんも、手伝って……奥まで……きゃあっ!?」
「ううっ……フレナ……ぁっ!」
不器用に少しずつ腰を落としてくる愛娘に……まだ奥まで挿入できていないのに、大量射精。
肉棒より先に、恐ろしいほどの射精圧が処女膜を押し広げようとする。
まだ幼い彼女の強すぎる膣圧が射精を閉じ込め、膣奥をリスの頬袋のように膨らませてしまう。
「あ、ああっ……父さん、そん……なっ、いきなりっ……♪」
避妊ついでに、痛みを消す魔術もコスモスさんあたりに使ってもらっていたのだろうか。思ったほどは痛がっていない。
だが俺は、また別の娘の膣内で射精をしてしまったという色々な感情の混ざった荒波の中で、快楽に息もできない。
……駄目だ。
こんなのがクセになっては……これ以上、娘に手を出す動機を自分に刻んでは駄目だ、と思いながら、俺は射精で広がった処女膜の奥にトドメを刺すように突き立て、すぐに続きを始めてしまう。
気持ちいい。たまらない。
愛する娘に気持ちよくされてしまっている。
「すごっ……父さん、いいよっ……私もぉっ……♪」
フレナは倒れ込むように俺にしがみつき、胸元で。
「エレニアみたいに……してぇっ……♪」
対抗ではなく、羨望に手が届いて。
娘は、幸せに息を荒げる。
◇◇◇
「娘って似ますよね」
「似ますねぇ。仕方ないですよね、私たちハーフエルフですし ♪」
たっぷり何度も中出しされて気を失ったフレナと、後から来て続きを引き継いだエレニアの痴態を見ながら、立派なお腹とおっぱいのハーフエルフ母二人はにこやかに談笑半身浴していた。
……笑ってていいのかなこれ。ハーフエルフだからって片づけていいのかな。
しかし負けた俺は何も言えず、ただエレニアを満足させるしかなかった。